燈籠

燈籠
燈籠

【日本近代文学名作選⑪】

燈籠

著者 太宰治
朗読 長尾奈奈
再生時間 0:21:11
販売開始日 2024/6/26

内容紹介

太宰治(明治42年 – 昭和23年)による短編小説『燈籠』
「言えば言うほど、人は私を信じて呉れません。逢うひと、逢うひと、みんな私を警戒いたします。ただ、なつかしく、顔を見たくて訪ねていっても、なにしに来たというような目つきでもって迎えて呉れます。たまらない思いでございます。もう、どこへも行きたくなくなりました。すぐちかくのお湯屋へ行くのにも、きっと日暮をえらんでまいります。誰にも顔を見られたくないのです。ま夏のじぶんには、それでも、夕闇の中に私のゆかたが白く浮んで、おそろしく目立つような気がして、死ぬるほど当惑いたしました。」――

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